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最近の視覚障害者向けナビゲーションは、スマホを活用したタグになってきてます。
国土交通省の外郭団体である、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団の10月のバリアフリー推進勉強会でも、「視覚障害者向けナビゲーションタグの活用について」というセミナーで、以下の3つのタグが議題の開発状況と将来性が議論されるところです。
① 「コード化点字ブロック」を用いた音声情報案内システム(日本インクルーシブクリエーターズ連盟)
② 視覚障がい者移動支援アプリ 「shikAI (シカイ)」(リンクス株式会社)
③ 「NaviLens ナビレンズ」(NPO法人アイ・コラボレーション神戸)
① 「コード化点字ブロック」警告ブロックの先に、誘導ブロックが複数ある時に、どちらに行くと何があるか、スマホで情報を取得できるものです。また、タグから3メートルほど離れてもスマホに反応するため、お店の入り口や特売情報、または観光地なら説明などにも使えます。情報の書き換えが自由にできる利点があります。
金沢工業大学で研究開発。金沢市役所前や兼六園の点字ブロックに使用されています。
ただ、やはり雪が積もると使えないんです。雪国では屋内向けです。
② 「shi kA I」
東京メトロの5駅のホームで、実際に体験できます。副都心線の西早稲田駅にもあります。駅構内の点字ブロックにQRコードが設置されてあり、iPhoneのカメラで読み取ることで、現在地から目的地(トイレや改札)までの移動ルートを案内されるものです。
アプリをダウンロードすると、使うためにはどうしていくか案内されるので、その駅に行けば体験できます。
QRコードは馴染みがありますが、コードが探せて、真っ直ぐスマホのカメラを当てなければならず、ある程度見える人じゃなきゃ難しいかなと思いました。また改札口とか、トイレとか、行き先を指定しないと案内されないので、慣れてしまった駅では使われないようです。
③ 「NaviLens ナビレンズ」
点字ブロックではなく、施設の壁や柱に、QRコードに似た四角形のカラフルな図柄のタグを貼り、スマホのNavilensアプリで、埋め込まれた情報を音声で知らせてくれます。カラーバーコードとも言われるおしゃれな感じです。階段とか避難場所とか、壁に貼っておくと6メートルくらい離れていても、ピピッ、ピピッと音で知らせて、近づくと「○メートル先に階段です」と都度距離を教えてくれます。アプリの反応が良く使いやすいのですが、スペインで考案されていて初期投資が高くつくことが難点です。
他には、施設の中の音声ナビゲーション・システムとしては、COREDO(コレド)室町1・2・3。視覚障害者という属性を設定すると、適した誘導方法により目的地まで案内してくれます。スマホで、「インクルーシブ・ナビ」というアプリを使います。ビーコンの発信電波による音声ナビゲーション・システムと、対話機能を連携させたものです。
いずれにしてもスマホを持つことが最低条件となりますね。
読んでくださりありがとうございました😊
以上の情報は
NPO法人グローイングピープルズウィルの「同行援護事業所アンサンブル」の管理者兼サービス提供責任者をしている橋本さんからの情報提供を元に一部付け加えさせていただいています。