初イベント 白杖ピクニック札幌競馬場へ

競走馬駈ける轟く音に感動!

 令和元年8月10日、中途失明者がうまく使えない白杖の練習も兼ねて、札幌競馬場へ。参加14名。(視覚障害者9名、ガイド5名)がガイドを先頭に連なるグループ5組で移動。電車ごっこの状態。初イベント、初顔合わせ。さらに競馬やガイドも初めてがほとんどの中での開催。
 最終コーナー付近、広くきれいな芝生にブルーシートを敷いた。「お腹空いた」「ビール!」「馬券買いたいんですけど」と、大忙しのガイド。見えないと周りの状況が理解しにくく、外の解放感もあり自由に発言する。
そんな中、全員馬券を購入。「締切りまで1分切った。走って走って」ガイドが走る。最終コーナーのこれ以上行けないという柵につかまり馬を待つ。
 来た来た!勢いよく駈けてくる音に興奮する。音が大きくなり、目の前を通り過ぎたことがわかった。耳のいい視覚障害者は鞭が入った音が聞こえたと言う。何も知識のないまま購入した馬券番号を心で唱えながら結果を待つ。落胆と喜びの声。当たった参加者は詳しいガイドに聞く。ガイドが「○○君〇〇円設けました~」とみんなに伝える。「ごちそうさま~」と声が飛ぶ。あわただしかったがそれなりに楽しんだ。ただ、参加者の女性は「私たち(障害者)は楽しめたけど、ガイドのアシスト会員は楽しめたのだろうか。めねっとは一緒に楽しむ会だよね。」と感想を伝えてくれた。
 確かに、一人のガイドが差し入れに持ってきた、蒸したての『天狗まんじゅう』は、配られた時はすっかり冷えていた。さらに差し入れたガイドともう一人は。忙しすぎて食事も撮れていなかった。企画段階ではもっと丁寧に実行する予定だった。しかし、思うようにアシスト会員が集まらえなかった。中止の提案も出たが、障害者が楽しみにしていることを理由に会長の判断で強行した。めねっとは障害者のためにあるものではない。してもらうものではない。ともに楽しめなかったら意味がないのだ。大いに反省しその後活動に生かしている。

(会長 きらりん山口)

写真は1枚、目の前を馬が走っている様子を並んで眺めている様子。

札幌競馬場

めねっと新聞第二号より