めねっと北広島設立趣意書  私が居住している北広島市には、人口が少なく視覚障害に関連する施設もないため、視覚障害者の数も少ないのは当然です。さらに隣接している大都市札幌市には、視覚支援学校や訓練施設があり、交通の便が良いそちらへの転出も少なくない現状があります。そのため、北広島では今まで視覚障害の当事者の会が設立できなかったことも理解できます。 しかし、少ない人数であれ視覚障害者が居住している街であることは事実です。視覚障害を行政や多くの市民に知ってもらい、互いに尊重し共存できること、さらに当市を訪れる視覚障害者にも優しい街であることを願ってやみません。多くの市民が視覚障害者に慣れて声をかけやすくなることで、視覚障害者の機会が増えるだけではなく、交通事故やホーム転落事故の回避もできます。障害を知ってもらうことはとても大切なことです。  また視覚障害者のうち、特に中途障害になった人は、見えていた自分を知っているだけに障害の受け入れがなかなかできません。自分を大切にできなくなり精神的にも肉体的にも追い詰めてしまい、助けとなるサービスも受けずに引きこもってしまうことがあります。同じ障害を持つ仲間やひとりの人として尊重してくれる仲間の存在は大きいです。 障害があっても自分らしく生きるために、楽しみが持てる場は必要と考えました。そのような場として、「めねっと北広島」を設立することといたしました。  当会では視覚に障害がある人もない人も平等に会員となり活動することを前提といたします。当会では研修会、ウォーキングやジョギングなどの各種イベントを企画していきます。また会員内外の多くの皆様に対して、当会の活動を伝えるために、会報の発行やFacebookを利用しての情報提供をしていきます。 平成31年4月13日 設立代表者 山口久美子