空知を巡るバスツアー開催 ブラインド&アシスト楽しく大人の社会見学 10月13日は、本州で猛威を振るった台風19号の予想進路が、北海道の東に大きくそれ、大人の遠足の目的地である空知地方は、太陽の陽射しを受けて、北広島社会福祉協議会からバスをお借りして「第1回バスツアー・大人の社会見学」を予定通り開催することができました。 参加者は視覚障害のほかにも、聴覚、精神などの障害がある方も参加され、見えても、見えなくても、聞こえても、聞こえなくても、みんな一緒に楽しむことができたイベントになりました。 ツアー内容は、「大人の」とサブタイトルを付けて、岩見沢市の宝水ワイナリーと栗山町の小林酒造の2カ所の醸造所を、ガイド付きワインと日本酒の試飲付きで見学し、たくさんの美味しいワインと日酒を購入している方も大勢いました。 このほか美唄市と栗山町では農産物や加工食品などの特産物を扱う物産展にも寄り、たくさんのお土産を抱えている人も。 お楽しみの一つ昼食は、美唄市のアルテピアッツア美唄の芝生の上で、美唄名物の「美唄やきとり」と「とりめし」、袋に入ったまま食べる「やきそば」の美味しい茶色食品3品目に舌鼓。 さらに、美唄市で「めねっと北広島」を応援してくれている方からビールと茶色い「くるみ餅」の差し入れも届けられるサプライズもあり、ほろ酔いで満腹になりました。 そして移動するバスの中では、めねっと北広島の名司会者である大場氏がガイドとなり、参加者全員の一人数分程度の自己紹介が終わった後、大場氏自身の自己紹介は3部構成で、バス移動の時間の大部分を使い、自身の幼少期からこれまでの半生を楽しく語り、バスの中は終始、爆笑の渦に巻き込まれていました。 前日まで日本を台風が縦断して、大きな被害が出ている中での開催となりましたが、この日のような我々の笑顔が、悲しんでいる方々に時間を掛けてでも届けられたら、ほんの少しかも知れませんが、力になることができるのではないかと思っています。 たくさんの笑顔は、さらに多くの人たちの 笑顔になると 信じています。 これからも、めねっと北広島は、楽しい企画を考えて、我々が楽しんでいる姿をたくさん発信していきます。 (副会長ヤマカン) 初イベント 白杖ピクニック札幌競馬場へ 競走馬駈ける轟く音に感動!  令和元年8月10日、中途失明者がうまく使えない白杖の練習も兼ねて、札幌競馬場へ。参加14名。(視覚障害者9名、ガイド5名)がガイドを先頭に連なるグループ5組で移動。電車ごっこの状態。初イベント、初顔合わせ。さらに競馬やガイドも初めてがほとんどの中での開催。  最終コーナー付近、広くきれいな芝生にブルーシートを敷いた。「お腹空いた」「ビール!」「馬券買いたいんですけど」と、大忙しのガイド。見えないと周りの状況が理解しにくく、外の解放感もあり自由に発言する。 そんな中、全員馬券を購入。「締切りまで1分切った。走って走って」ガイドが走る。最終コーナーのこれ以上行けないという柵につかまり馬を待つ。  来た来た!勢いよく駈けてくる音に興奮する。音が大きくなり、目の前を通り過ぎたことがわかった。耳のいい視覚障害者は鞭が入った音が聞こえたと言う。何も知識のないまま購入した馬券番号を心で唱えながら結果を待つ。落胆と喜びの声。当たった参加者は詳しいガイドに聞く。ガイドが「○○君〇〇円設けました〜」とみんなに伝える。「ごちそうさま〜」と声が飛ぶ。あわただしかったがそれなりに楽しんだ。ただ、参加者の女性は「私たち(障害者)は楽しめたけど、ガイドのアシスト会員は楽しめたのだろうか。めねっとは一緒に楽しむ会だよね。」と感想を伝えてくれた。  確かに、一人のガイドが差し入れに持ってきた、蒸したての『天狗まんじゅう』は、配られた時はすっかり冷えていた。さらに差し入れたガイドともう一人は。忙しすぎて食事も撮れていなかった。企画段階ではもっと丁寧に実行する予定だった。しかし、思うようにアシスト会員が集まらえなかった。中止の提案も出たが、障害者が楽しみにしていることを理由に会長の判断で強行した。めねっとは障害者のためにあるものではない。してもらうものではない。ともに楽しめなかったら意味がないのだ。大いに反省しその後活動に生かしている。 (会長 きらりん山口) 出前伴走の体験会 〜ロードトゥ北海道マラソン〜 昨年の7月、夜7時から江別飛鳥山公園にて、伴走体験会を開催しました。事の成り行きは道外より視覚障害ランナーさんが北海道マラソンに参加する際に伴走者が決まっていましたが、その伴走者が故障のため急遽、伴走の代走を募ったことから始まったのです。幸運にもマラソンチームちばりよ?の栗山さんの働きで、右杉さんとしおちゃんさんが手をあげてくれました。しかしながら二人は伴走経験がなかったのです。前置きがながくなりましたがそこで経験豊かな我等が山口会長が一肌脱ぐことになりました。そうと決まると行動力のあるめねっと北広島は伴走体験会を企画しました。山口会長よりメンバー各位に召集命令がくだり、メンバーは大至急集結しました。何故なら山口会長は、皆から恐れられているからです(笑)さて、当日山口会長より、伴走の心得、,事前確認事項、レースでの注意事項をレクチャーしました。そしてブラインドランナーより、一言アドバイスをし、実践練習に入りました。北海道マラソンでは、大勢のランナーが出場するのでスタート時、どのような案内が適切か、人を追い抜く時のタイミング、そして給水の仕方等、色々な場面を想定し、本番さながらの練習をすることが出来ました!何よりも大切な事は、コミュニケーションをよく取る事と、ブラインドランナーのペースにあわせて走ること。を伝えることが出来たと思います。?後日?ブラインドランナーさんが自己ベストで無事完走出来たことを聞き、普段人様のお役に立つことが出来てない自分ですが、同じ境遇の方に、少しでもお役に立てなのかなぁと、思いました。マラソンゆえに自分で、自分のことを誉めてあげたい。そんな気持ちにさせて頂いた事業でした。今後ともめねっと北広島では、機会があれば、やって行きたいと思っています! (大場ひでりん) 編集後記 めねっと北広島が立ち上がって、一年たちました。新年会できらりん会長が喜んでくれたことです。会社でもそうですが、設立することより、継続することの方が、はるかに難しいとされています。この課題について、副会長がいいことを言っていました。「何かを成し遂げないといけないのではなく、ユルユルと楽しくやるのが、めねっとのいいところだよね。」確かにそう思います。何か特別のことをするとか、してあげるという発想がめねっとにはありません。ブラインドもアシストも楽しむことが大事なんです。それこそが、ノーマライゼーションの実践だし継続するコツじゃないかと思います。 (事務局長 つよし)