北広島リサイタルプログラム

プログラム

第一部

演奏:ピアノ:五島久美子(ごしま くみこ)
(特別出演)

辻井伸行,神様のカルテ

L.v.ベートーヴェン,エリーゼのために

F.ショパン,ノクターン遺作 えいハ短調

演奏:ヴァイオリン:大谷美佐子,ピアノ:奥山幸恵

F.クライスラー, ポルポラの様式によるメヌエット

M.ファリャ/ F.クライスラー, スペイン舞曲

B.バルトーク, ルーマニア民族舞曲

第二部
演奏:ヴァイオリン:大谷美佐子,ピアノ:奥山幸恵

J.マスネ
 タイスの瞑想曲

C.フランク
 ヴァイオリンソナタ イ長調 FWV8

作曲家プロフィール

F.クライスラー
(1875年〜1962年)

オーストリア出身の世界的なヴァイオリニストであり、作曲家。ヴァイオリンのための小品を数多く残し、また他の作曲家が作曲した管弦楽曲などをヴァイオリンとピアノで演奏できるように編曲したりもしています。今回は演奏しませんが、「愛の喜び」「愛の悲しみ」など、広く親しまれている曲が沢山あります。

M.ファリャ
(1876年〜1946年)

スペインの作曲家。アンダルシアのフラメンコに興味を寄せ、多くの作品にフラメンコの要素を取り入れています。今回演奏します「スペイン舞曲」は彼の作ったオペラ「はかなき人生」の中の抜粋です。F.クライスラーによりヴァイオリンとピアノ用に編曲されました。カスタネットを打ち鳴らして踊る様子が思い浮かぶようです。

B.バルトーク
(1881年〜1945年)

ハンガリー出身の作曲家、ピアニストであり、民族音楽研究家でもありました。「ルーマニア民族舞曲」は6つの小品があまり切れ間なく演奏されます。ピアノの小品として作曲されましたが、後に管弦楽版、ヴァイオリンとピアノ版など、色々な編成で演奏されています。

J.マスネ
(1842年〜1912年)

フランスの作曲家。オペラの分野で最もよく知られ、その作品は19世紀末から20世紀にかけてとても人気があったようです。タイスの瞑想曲はオペラ「タイス」の第二幕、「愛と美の女神ヴィーナス」を信奉する娼婦のタイスが、キリスト教の修道僧アタナエルに、娼婦をやめキリスト教に改宗する事を説得される場面で瞑想する際に流れる間奏曲です。

C.フランク
(1822年〜1890年)

ベルギー出身でフランスで活躍したオルガニスト、作曲家。ヴァイオリンソナタは同郷の後輩のヴァイオリニストE.イザイの結婚祝いとしてフランクが64歳の時に作曲されました。夢見るような1楽章、情熱的な2楽章、幻想的な3楽章、そして最後4楽章は教会の鐘(ウエディングベル)が鳴り響いているような輝かしいフィナーレとなっています。

演奏者プロフィール

大谷美佐子
ヴァイオリン

東京芸術大学卒業。
1990年ボストンでR・トーテンベルク、P・ザゾフスキー各氏の指導を受けロンジ音楽院でリサイタルを行う。その後も横浜、東京でリサイタルを行うなど、ソロ、室内楽などで活動中。故井上武雄、浦川宜也、瀬川光子各氏に師事。「イリス弦楽四重奏団」「Ensemble Vita」「東京バッハカンタータアンサンブル」各メンバー

奥山幸恵
ピアノ

聖徳学園短期大学ピアノ科を経て武蔵野音楽大学音楽学部ピアノ科を卒業。ピアノを青山淳子、平山紀子、久富綏子、R・ケレルの各氏、室内楽をモディリアーニ・カルテットに師事。これまでに日本フィルメンバー、イリス弦楽四重奏団、林峰男氏(チェロ)、大平まゆみ氏(ヴァイオリン)などと共演し、道内はもとより海外でも演奏。現在は後進の指導にあたると共に室内楽を中心に演奏活動を続けている。

五島(ごしま)久美子メッセージ
ピアノ,特別出演

私は3歳の時におたふく感染症にかかり徐々に耳の聴こえが悪くなり、今では全く聴こえません。幸いなことに、話す発音は健聴者と変わらないと言われます。30代半ばまで音楽に全く無縁だった私がピアノに出会いご縁を頂いて今の自分がいます。音楽とは音が全てと考えている方は多いと思いますが、私は鍵盤やペダルから指先に伝わる振動を感じ取り、感覚で演奏しています。心の音色を聞いていただけると幸いに思います。